導入前の課題
・派遣社員の管理コストが増加している
・社内IT資産の適切な管理ができていない
・社内対応に追われ、本来やるべき業務に専念できていない
導入後の効果
・IT資産の管理状況が見える化され、説明コストが軽減
・社内の運用コストが軽減され、コア業務の時間捻出に成功
・キッティングからIT資産管理まで一気通貫の管理体制を実現
「80億人に1日3回の幸せを届ける」をミッションに掲げ、国内No1.のレシピ動画プラットフォームとして成長した「クラシル」を展開するdely株式会社。現在では、リテール向けSaaS事業も展開するなど、食・ライフスタイル領域のリーディングカンパニーとしてさらなる成長を遂げています。
2014年に創業した同社は、ビジョン「BE THE SUN」の実現に向けて、事業・機能の多角化を行っており、働き方や組織体制も常に変化し続けています。同社では、煩雑化・複雑化した情シス業務の効率化が喫緊の課題となっており、その課題解決に向けて導入したのがジョーシスのITアウトソーシングでした。
ジョーシスを選んだ理由や、導入後に得られた成果について、コーポレート管理本部管理部の山田さま、後藤さまにお話を伺いました。
ーー御社の情シスの体制や、ジョーシスを導入された経緯をお伺いしてもよろしいでしょうか。
山田さま
弊社の情シスは、私と後藤の2名体制で行っています。計画立案や予算策定をメインに実施しています。他には、部門でなにかサービスを導入する際に社内コンサルのような形で関わることが多いです。経理担当者と一緒にSaaSを導入した経験もあります。
そのため、実務に関しては後藤がほとんど行ってくれていまして、現場のオペレーション決めだったり、自動化による業務効率化だったりを任せているといった状況です。
言いにくいのですが、実は先日まで、ジョーシスを解約しようか社内で検討していたんですよ。というのも、ジョーシスは私が入社する前から導入していたのですが、この1年間はデバイス管理以外で、ほとんど使っていなかったんです。
役員からも費用対効果について見直しを求められることがあって、いつ解約を切り出そうかみたいなことも後藤と話していました。
しかし、先日ジョーシスさんにご来社いただいた際に、キッティング業務のITアウトソーシングサービスのご提案を頂きまして、「そんなことやってくれるの?」となったんですね。それで現在は、アウトソースも含めてお任せしています。
ーー引き続きご縁をいただき感謝いたします。現在、ジョーシスを使ってみて良かったことがあればお伺いできますでしょうか。
後藤さま
良かったところとしては、管理の見える化ですね。元々当社ではスプレッドシートで入退社管理やアカウント管理をしていたのですが、当時の兼任の情シス担当が一人で管理していたこともあり、管理方法がブラックボックス化していたんです。
そこでジョーシスを導入して台帳を作成できるようになったことで、管理の流れが可視化され、経営陣にも説明しやすくなったことが大きな変化ですね。
例えば、どの従業員がどのITデバイスを持っていて、どのSaaSアカウントを持っているかみたいなことも一覧画面上でわかりますし、なおかつUIが見やすいので、説明コストが下がった点が大きかったです。
山田さま
実際、上長や事業部長から、予算管理について妥当であるかどうかの説明を求められた時期がありまして、そのときにジョーシスの画面を見せて、「今はこんな感じできちんと管理していて、無駄な予算は使わないようにしています」と伝えられました。情シスとして正しく管理しているという安心感を持ってもらえたという事実はありますね。
ーーITアウトソーシングサービスに関しては使われてみていかがでしょうか。
後藤さま
キッティングに関しては、ジョーシスの管理台帳と紐づけができるのが便利ですね。
例えば、キッティングを他の業者さんにアウトソースした場合、結局Excelやスプレッドシート管理になってしまい、ジョーシスでの台帳管理と分断されてしまうリスクも想定されます。
しかし、ジョーシスを使うことで、キッティングのアウトソーシングからITデバイスの台帳管理まで一気通貫でお任せできるというのが、非常に使い勝手が良い部分だと感じていますね。
また、当社ではIdP(IDプロバイダー)を活用していますので、社内の財産を活かしながら痒いところだけ手が届くといった活用ができます。
ーー現状で課題に感じている部分であったり、改善点のご要望だったりはいかがでしょうか。
後藤さま
チャットのオペレーションができるようになると便利ですね。それと、ジョーシスの画面上ですべてのステータスを確認できたりとか、強いていえばジョーシス上で依頼とかも含めて出せたら理想だなと思います。
弊社は普段社内コミュニケーションにSlackを使っているのですが、SlackとAPI連携をして、Slack上で依頼が出せるようになるとより便利になると感じています。
特に、SlackやTeamsを使ってる企業さんも多いと思うので、そういう機能があるとユーザビリティがかなり上がるんじゃないかなと思いますね。
要は、画面の遷移であったり、ウインドウの切り替えだったりが多く発生しない状態を目指していただけるとすごく使いやすくなると感じています。
ーーサービスの質の面ではいかがでしょうか。例えば、ジョーシス側とのやり取りであったり、ITアウトソーシングの質などで気になったことはございますか。
後藤さま
そうですね。現状は特に不満はないですね。というのも、アウトソースするにあたってリードタイムが落ちたり、キッティングの手順に慣れるまでのドライブ期間はある程度必要だと思っていますので、完璧にできていなくても仕方がないと理解しています。
それよりも、アウトソースを進めていくなかで改善点の整理などを、現在検証期間として取り組んでいますので、サービスの質の面での不満というのはないですね。
山田さま
ジョーシスのITアウトソーシングを導入する以前は、派遣社員を1名雇用していたんです。後藤が1から10まで指示をして、そのとおりに作業してもらっていました。とてもよくやってくださる方だったんですけど、一方で管理コストも多く発生していたんですよね。
結局、後藤が他のことができないという現実があって、それならアウトソースすれば軽減できるんじゃないかっていう目論見があります。
ですから、今後運用が落ち着いて管理の手間や業務工数などが減ってくれば、ITアウトソーシングを導入して良かったよねという話になると思いますし、既に管理の手間や業務工数は大きく削減できていると感じています。