スタートアップや新規事業に特化したマーケティングコンサルティングを⾏い、事業成⻑を⽀援するMarche株式会社。企業のフェーズに合わせてプロフェッショナルチームを組成することで、あらゆるマーケティング施策を展開し、企業の成長に伴走し続けています。
同社は、顧客ニーズの多様化や相談依頼の増加に対応できるよう、数多くのプロフェッショナル人材を抱えています。その一方で、業務委託メンバーのアカウント管理が煩雑化し、プロジェクト進行の妨げとなっていました。
そうしたなか、業務効率化やセキュリティ管理体制の強化を図る目的でジョーシスを導入されました。今回は代表取締役の水島さまに、ジョーシスを選んだ理由や導入後の成果についてお話を伺いました。
<導入前の課題>
<導入後の効果>
ーー御社の事業内容について教えてください。
水島さま
Marche株式会社は、スタートアップのマーケティング支援に特化している会社です。主に投資家経由で、投資先に入り事業成長のサポートを行っています。
スタートアップ支援の中で感じたのは、必要な人材がタイミングによって大きく異なる点です。例えば、ある時期にセミナーを通じて受注を増やそうとして、イベントの企画・運営に強い人を採用しても、成果が出なければ方針が変わることがあります。そうなると、採用した人が持て余される「社内無職状態」に陥ることもあります。
こうした状況に陥らないために、当社がマーケティング支援役として柔軟にクライアントに入り込み、価値を届け続けております。
ーー現在の従業員数や情シスの体制について教えてください。
水島さま
正社員が6名で、業務委託メンバーが30名ほどいます。現在でも、業務委託メンバーが毎月2〜4名ほど増えている状況です。また、情シス体制については2名で運営しており、ジョーシスで社員や業務委託メンバーの入退社管理、SaaSのアカウント管理などをしております。
ーージョーシス導入前の課題を教えてください。
水島さま
課題としては大きく2つあります。
1つ目は、多くの業務委託のマーケターが所属しているため、SaaSのアカウント管理が煩雑になっていたことです。本来なら、新しいメンバーがジョインしたらアカウントを発行する、プロジェクトが終わればアカウントを削除するといったことをやらなければいけません。しかし、動いているプロジェクトにリソースを優先させる必要があるため、加入してすぐにアカウントが付与できずに動きが遅れてしまうことなどが課題でした。
また、当社ではクライアントに合わせて様々なSaaSを導入しています。なかには特定のクライアントにしか使っていないSaaSもあります。そうなると、誰にアカウントを発行しているのか、月額課金がどれくらいかなどが、わかりにくくなっていました。
これまでは、私が会社のクレジットカード明細をすべてチェックして、SaaSごとの課金状況を確認したり、把握していないSaaSがあったら利用を止めたりといったことをアナログで行っていました。その結果、ほとんど使っていないにも関わらず、いつの間にか契約が自動更新されており、年間利用額が引き落とされたときにようやく気付く、といったことが起きることもありました。
今後会社が大きくなっていくことを考えると、さらに無駄なコストが増えていく、リスクが高くなっていくと感じていました。そこで、棚卸しや管理体制の見直しを進めておくべきだと考えました。
2つ目の課題は、SaaSによっては、アカウントの発行方法や削除方法を知っているのが私しかいなかったことです。アカウント発行業務が属人化していたことで、業務状況によってどうしても対応が遅れてしまうことがありました。
新入社員のメンバーはアカウントがないと業務が開始できず、アカウントが発行されるまで待ち時間ができてしまいます。誰かにアカウント発行を任せればよかったのですが、人を雇うほどの業務量でもありません。かといって他のメンバーにもメイン業務があるなか、アカウント発行に時間を取られると本来やるべきことに専念できなくなってしまう、というジレンマがありました。
また、SaaSによってはアドミン権限を付与する必要があるのですが、それによって様々な機微なデータが見えてしまうこともあるため、任せられるメンバーも限られていたことも課題でした。そうすると、結局は役員クラスか創業メンバーが対応するしかないため、アカウント発行に1〜2日かかってしまうといったことが頻繁に起きていたんです。こうした属人的な状況がボトルネックになっていました。
ーージョーシスを知ったキッカケを教えてください。
水島さま
ジョーシスを契約する以前から、コーポレートの仕事はすべて自動化できるのではないか?と考えていました。どうしても、会社が大きくなればなるほど、あとからルールが決まっていき、そのルールによって手動の作業が発生してしまうなと。ですから、一度すべてをリセットして作り直したいなと思っていたんです。
例えば、SFA(営業管理システム)と会計システムをつなげて、受注処理から請求書発行まで自動化することや、会社の口座とつなげて入金確認ができるようにするなどです。こうした、今まで手作業で行っていたことの自動化を進めていきたいと考えました。
そんな構想をメンバーと会話していた矢先に、たまたまパートナーの会社からジョーシスを紹介してもらったんです。タイミング的にも良かったので、導入に向けて話が進みました。
ーージョーシス導入にいたった決め手はどういったものでしたか?
水島さま
他のサービスと比較することもなかったため、ほぼジョーシス一択ではありました。とはいっても、機能面だけを重視したわけではありません。やはり、こうしたサービスは機能がどんどんコモディティ化していきますから。その中で、ジョーシスの思想の部分に共感したというのが大きかったですね。
ーー実際にジョーシスを利用してみて、いかがでしたでしょうか。
水島さま
ジョーシスを導入して感動したポイントが2つあります。
1つ目は、当社が導入している社員管理ツールとジョーシスを連携しているため、入社したメンバーの情報がジョーシスに自動で登録されるようになったことです。2つ目は、Google Workspaceのアカウント発行がジョーシス上でできるようになったことですね。情シス未経験の方でも、やり方を教えたらすぐできるようになったため、私自身の負担が大きく減りました。
未経験者が誰からも指導を受けず、情シス担当者になれるという点は、特にスタートアップにおいて、大きなメリットだと感じます。
もちろん、ある程度会社が大きくなってくれば、専門的な知識やスキルも必要になってくると思いますが、アカウント発行やデバイス管理といったことは、ジョーシスを導入すればすぐに対応できるようになります。
ーージョーシスを導入したことで得られた成果を教えてください。
水島さま
ジョーシスを導入するのメリットとして最も伝えたいことは、未経験者が入社初日にジョーシスを「装備」すると、情シス業務を担当できるようになるということです。当社でも新入社員のメンバーに、入社日にジョーシスの使い方を教えたら、誰がどのSaaSのアカウントを発行されているか確認できるようになり、その日のうちに「使っていないアカウントがあるから消しても良い大丈夫ですか?」というやり取りまでできるようになったんです。
ーーセキュリティ対応の部分でジョーシスをどのように活用されていますか?
水島さま
セキュリティ対応については、まさに一番悩んでいる部分です。当社の場合、クライアントのアカウント情報をいただくことが多くあり、管理には十分に気を付けなければいけません。
現在、当社も採用を積極的に進めており、メンバーが増えています。管理が行き届かなくなって、データの悪用や情報漏えいといったことが起こらないように、早急に対策を講じています。
これらの対策の一部はジョーシスも活用できます。現在は、ジョーシスで自動化できること、他のツールで自動化できること、人力で対応することを、タスクごとに分け、組み合わせて管理している状況ですね。
ーーどのような会社にジョーシスを勧めたいですか?
水島さま
私自身は、1分1秒たりとも無駄にしたくないという思いが常にありますが、そういった人にマッチするサービスだと思いますね。
例えば、アカウント発行にかかる時間は、1件だけでみれば大したことはありません。しかし、それを積み上げると年間で結構な時間を費やしています。言い換えれば、他のことに使える時間が奪われてしまっているわけです。だからこそジョーシスのようなツールを使って自動化し、効率化を進めることが大切だと考えています。
そうした思想を持ち合わせている企業はジョーシスの価値を感じやすいのではないでしょうか。
そういう意味では、スタートアップ企業で、情シスから総務、経理など幅広い業務に取り組んでいる担当者がいる場合などは、タスクに追われているでしょうから、ジョーシスを導入するだけで間違いなく業務効率化につながると思います。